Up 量と線型空間の違いの押さえ 作成: 2011-01-03
更新: 2011-01-03


    自然数→整数→有理数→実数→複素数→四元数の流れでは,実数のところから,線型空間を量にしていきます。 ここで「線型空間を量にする」とは,線型空間を量の構造で見ていくということです。

    1次元実線型空間は,構造においても,実数に対する量と同じものになります。
    すなわち,1次元実線型空間と実数に対する量は,同じものです。

    しかし,2次元以上では,線型空間と量は,構造において異なるものです。 ──最も特徴的な違いは,量が1次元であるということです ( 「量測定」)
    すなわち,線型空間と量は違うものです。

    特に,量は線型空間の低次元版ではありません。
    ──逆の言い方をすれば,線型空間は量の次元拡張ではありません。