Up 要 旨 作成: 2012-07-12
更新: 2012-11-16


    「数学の授業」の「何でもあり」を,どうとらえるか?
    これが,本論考のテーマである。

    本論考は,「何でもあり」をそっくり受容する。
    実際,そっくり受容することが,本論考の要諦である。
    ここで,受容のロジックに用いるのが,「系の定常均衡」である。

    複雑系は,「定常均衡」を「システム最適」の実現とする。
    学校数学の「何でもあり」は,複雑系としての学校数学の「定常均衡/ システム最適」の相である。

    このことの含意は,《「何でもあり」はこれを改めるという話にはならない》である。
    「システム最適」の「改める」は,系を損なう意味になる。 そして,損なわれた系は,「システム最適」の復元に向かうのみである。

    実際,学校数学は,「システム最適」に対する攪乱と「システム最適」の復元を,運動にしている。 そしてこの運動を,自身の活性にしている。