Up 課題の提示,作業の指示 作成: 2008-10-04
更新: 2008-10-04


    「課題の提示,作業の指示を,きちんと行う」──これは,授業の肝心要である。
    しかし,これができない。

    この「できない」には,大きくつぎの二つのタイプがある:
    1. 「課題の提示,作業の指示を,きちんと行う」の概念がない
    2. 「課題の提示,作業の指示を,きちんと行う」を自分ではやっているつもり


    構造化ができていない授業案をつくってしまう者がいる。(教員養成系学部の学生の授業案づくりは,最初からしばらくの期間,こうである。) これは,Aタイプである。
    彼らは,ものがだらだら流れるような授業案をつくる。
    授業案づくりで彼らが考えるのは,つぎの類:
      わかりやすくするために,どんな具体物を出すか?
      いろいろな考えを,どうやって引き出すか?
      線分図がいいか面積図がいいか?

    B は,自分が見えていない,コミュニケーションがよくわかっていない,ということである。
    これは,「経験不足」の問題。 ──経験を積むことで,改善されていく。また,「経験を積む」以外に方法はない。

    ただし,つぎの二つは別のことである:
      「課題の提示,作業の指示を,きちんと行う」ができているかどうか
      その内容が当たっているかどうか
    後者は,「主題の理解」に関わってくる。( 主題のとらえ)