Up 教育行政が,教育を振り子運動にする 作成: 2008-09-12
更新: 2011-10-20


    リーダが統率する系の運動は,振り子運動になる。
    個の自発的運動がつくる系の運動は,不可逆運動になる。
    ( 振り子運動と不可逆運動の違い──リーダーの有無)

    教育は,周期が 10 から 20年の振り子運動をする。
    これは,リーダが統率する系の運動であるためか?
    そうである。
    行政が,このときの「リーダー」である。

    行政が教育をリードすることは無理である。
    行政にリードされた教育は,早晩,苦境に陥る。
    行政は,教育の方向については,「AでなければB,BでなければA」の考え方しかできない。
    Aで苦境におちいったとき,Bに変更する。そして,今度はBで苦境に陥る。
    Bで苦境におちいったとき,Aに変更する。そして,今度はAで苦境に陥る。

    ただし,このことから直ちに「行政に教育をリードさせるのはダメ」とはならない。 教育を自由放任のものにしたらしたで,また別の問題 (もっと由々しい問題?) が生じる。
    このトレードオフがどのようなものかは,にわかにはわからない。