Up 地域差異/格差 作成: 2014-04-07
更新: 2014-04-07


    授業には,地域差異/格差がある。

    授業は,地域に順応・適応する。
    即ち,地域に適った・似合った授業になる。
    そしてこれが,地域差異/格差を現すことになる。

    「地域に適う・似合う」には,ポジティブとネガティブの二つの意味合いがある。
    退潮傾向を地域に見るときは,「地域に適う・似合う」は自ずとネガティブな意味合いになる。
    逆に,上げ潮の傾向を見るときは,ポジティブな意味合いになる。

    今日,「少子化」があらゆる方面に影響を及ぼすふうになっていて,教育はその最たるものの一つである。
    教育の地域問題も,「少子化」がいちばんの問題になる。

    過疎の地域では,学校経営が成り立たなくなる。
    学校統廃合の手法も,交通との絡みから,限界がある。
    そして,生徒が僅かな学校は,教員の数も少なく抑えられることになる。
    一方,授業の数は全国一律である。
    そこで,授業のレベルの低下は避けられない。

    アメリカだと,広大な地に農家が点々と散らばり,学校が成り立たないところがある。
    そういうところでは,「親が教師をやる」をありにする制度が設けられた。
    いまは,ネットワークがあり,この状況は以前とは自ずと変わってきているわけであるが,日本の過疎地域も,《子どもがいなくなり,したがって学校が要らなくなる》でなければ,この方向に進んでいく他ないわけである。