Up 「個の多様性」の意味 :「システム定常均衡」 作成: 2013-02-24
更新: 2014-03-08


    「個の多様性」の現象は,これの力学をどのように考えるものか?
    本論考は,「システム定常均衡」を用いる。

    個というシステムはそれ自体においてそして種というシステムの中において,種というシステムはそれ自体においてそしてこれを含む生態系の中において,生態系はそれ自体においてそしてこれらの入れ籠的な系全体において,「システム定常均衡」を実現する。
    種における「個の多様性」は,この「システム定常均衡」の一つの相である。


    個は,「システム定常均衡」としての「個の多様性」を実現している要素である。
    それぞれ,存るべくして存るものである。

     註 : 「個の多様性」の現前については,「集団がリスク分散を実現した形」の理由がつけられる:
      個は,集団の理を現すように存在する。
    ところで,リスク分散は集団の理である。
    個は,集団のリスク分散を実現するように存在する。
    これが,「個の多様性」である。

    「授業特個」は, 「個の多様性」における個であり,「システム定常均衡」実現の要素である。