Up 「特個」:「個の多様性」の「個」 作成: 2013-02-22
更新: 2014-03-07


    「特個」は,「個の多様性」の「個」である:
      《授業は,個の多様性の実現として,特個》


    種は<個の多様性>をつくる。
    <個の多様性>は,種の理の実現である。 ──種は,<個の多様性>を含意する。
    <個の多様性>は,<独自>の数配分に現れる。 <独自>はその数配分において独自の役割を果たす。
    この「<独自>の数配分」の思想が,「特個」の意義の考えの要諦である。

    「<独自>の数配分」の思想の理解は,「優勢劣敗」の常識が障碍になる。
    即ち,<個の多様性>としての<独自>の数配分では,多数派・少数派が形成される。 この「多数・少数」を価値の高い・低いにしてしまうことが,「特個」の意義を見なくすることである。 多数派を形成する<独自>は,少数派の<独自>よりも,価値が高く見えてしまうわけである。 極めて少数派の<独自>は,価値の無いものに見えてしまう。
    実際には,多数派・少数派は,合理的な数配分を表している。 「少数」の意味は「無くなればよい」ではない。 「多数」も「少数」も,その意味は「この程度に存ることが必要」である。