Up 「普遍」レベル 作成: 2016-02-12
更新: 2016-02-12


    「普遍」とは「普遍」に向かう無限溯行のことである,と述べた。
    これは,「普遍」をその都度「レベル」付きで考えるということである。

    イメージとして,生物の系統樹を考える。
    「共通祖先」は,これから分岐した種の「普遍」である。
    そこで,祖先の溯行《祖先1 → 祖先2 → 祖先3 → ‥‥》は,普遍の溯行《普遍1 → 普遍2 → 普遍3 → ‥‥》である。
    ここで,添え数「1, 2, 3, ‥‥」は,「普遍」のレベルを表している。

    あるいは,多角形の分類を考える。
    「多角形」は,すべての多角形の「普遍」であり,特に三角形の「普遍」である;
    「三角形」は,すべての三角形の「普遍」であり,特に二等辺三角形の「普遍」である;
    「二等辺三角形」は,すべての二等辺三角形の「普遍」であり,特に正三角形の「普遍」である;等々
    ここで,「多角形」「三角形」「二等辺三角形」「正三角形」‥‥ は,「普遍」のレベルを表している。


    普遍学は,相対主義である。
    その「相対主義」の内容は,《「普遍」レベルの考えを用いる》である。