- 生態 :「ミノガ科」へ
- 安田守 (2019), p.44
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チャミノガの大きな蓑は冬になると木々の枝先によく目立つ。
が、その中に幼虫は入っていない。
チャミノガは夏に卵がふ化し、冬は少し成長した段階の幼虫なのでその蓑はとても小さい。
だから冬に見られる大きい方の蓑は羽化後の空蓑だ。
越冬した幼虫は翌春から摂食を再開して夏前に成熟、大きくなった蓑の中で蛹化し、7月ころから羽化が始まる。
蓑の下部の穴から蛹がせり出すように半身を乗り出して羽化するが、これらはすべてオスだ。
メスも存在するのだが、蓑の中で羽化して外には出ないので通常目にすることができない。
メスは翅がなく、脚もなく、頭は小さく、ほとんど腹部だけという、幼虫時代とほとんど変わらない姿 ‥‥‥」
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