Up ライフゲーム 作成: 2017-08-12
更新: 2017-08-13


セル・オートマトン

    生物の不思議は,「どうしてこんな複雑で精巧なものが,ひとりでに出来上がることができたのか?」である。
    「ライフゲーム」の意義は,「ひとりでに出来上がるのかも知れない」と思わせてくれるところにある:
      単純な局所ルールが,<要素>の目まぐるしい運動とパターンを生成する。
      この生成は,動的なままで定常相に収まる。
      定常相は,<モジュール>を単位にして構成されているように見える。
      生成はさらに続き得る。
      それは,<モジュール>を改めて要素とした運動とパターンの生成である。
      そしてこれも,定常相に収まる。
      この定常相は,先の定常相より存在レベルが一段上がったものである。
      生成におけるこの「存在の階層上昇」は,「原理的に,さらに続き得る」と見ることになる。
      ライフゲームはこのようなものとして,「体 = 組織・器官の階層的構成」のシミュレーションのように思えてくる。