Up 「ゲノム編集遺伝子治療」の誤解 作成: 2018-05-13
更新: 2018-05-13


    「遺伝子治療」のことばは,一般者には「患者の不良遺伝子を治療」のように聞こえる。

    「患者の不良遺伝子を治療」は,あり得ない。
    遺伝子は,同じものが全細胞にある。
    一個一個の細胞の遺伝子をいじって,どうなるものではない。

    「幹細胞の遺伝子を改造して移植する」みたいなことを考えても,だめである。
    他の細胞と不協和になる。
    ガン細胞を生じさせるだけである。

    「遺伝子治療」は,虚偽概念である。
    騙しである。
    実際,投資や財政の競争的交付金を得るための方便である。
    そしてこの虚偽行為を是非の無いものにしているのが,商業主義である。


    遺伝子をいじってどうにかなるのは,つぎの二つの場合である:
    1. 単細胞生物
    2. 生殖細胞/受精卵/初期胚──「デザイナー・ベビー」

    バイオ製剤の開発は,a の場合である。
    ──大腸菌などで,DNA を編集し,これはと思うタンパク質をつくらせる。

    「遺伝子組み換え作物」等の生き物改造は,b の場合である。
    そして「デザイナー・ベビー」は,人間への適用で産業になろうとしている。