Up 「コリオリの力」とは 作成: 2022-05-27
更新: 2022-06-09


    1. 私は,減速直進運動する平板の上に立っている。
      この私は,私を倒そうとする力Fを受ける。
      Fの方向は,平板の進行方向の逆である。
      私はFを相殺するために,平板の進行方向に体を傾ける。

    2. 私は,平板の上で,平板上の1点Oを中心とした等速円運動をしている。
      この私は,私を倒そうとする力Fを受ける。
      Fの方向は,Oから私に向かう方向である。
      私はFを相殺するために,O側に体を傾ける。

    3. 平板が,面と垂直な直線Lを軸にして,自転している。
      私はこの平板の上で,Lの足Oに向かって直進している。
      この私は,私を倒そうとする力Fを受ける。
      Fの方向は,自転の回転方向である。
      私はFを相殺するために,自転の逆方向に体を傾ける。


    以上の現象は,「慣性」で説明される。
    力Fは,「慣性力」のことばで括られる。
    AのFには,特に呼び名が無い。
    BのFは,「遠心力」と呼ばれる。
    そしてCのFの呼び名が,「コリオリの力」である。


    私を倒れる格好に強いるダイナミクスは何か?

    1. 私は,平板の直進方向と同じ方向に動いている。
      私の速度は,慣性によって,減速する平板の速度を上回る。
      そのため私は,平板の直進方向に倒れる格好になる。

    2. 円運動する私の運動方向は,円の接線方向を向いている。
      円運動では,この方向が変化する。
      慣性によって,私はこの変化に後れる。,
      これが,Oに対して逆方向に倒れる格好になる。

    3. 私がOを中心に回転している速度は,Oに近づくほど小さい。
      Oに向かっての直進は,回転速度の減速を含む。
      慣性によって,私はこの減速に後れる。
      これが,平板の自転方向に倒れる格好になる。


  • 地球とコリオリの力
    地球は,東向きに自転している。
    地上に存るAは,東方向の速度が,極では0で,赤道上で最も大きくなる。
    1つの経線上を低緯度から高緯度へ進むAは,東向きの力を受ける:
    これは,慣性により,Aの東向きの移動が地球に先んじるためである。
    1つの経線上を高緯度から低緯度へ進むAは,西向きの力を受ける:
    これは,慣性により,Aの東向きの移動が地球に後れるためである。