Up 「負の温度」 作成: 2022-06-29
更新: 2022-06-29


    温度は,「熱エネルギーに対するエントロピーの変化率」で定義した。
    つぎのグラフの「接線の傾き」で定義したわけである:

    ところでこのグラフは,つぎのグラフの右半分をカットしたものであった:
    カットの理屈は, 「対称は,重複している格好」であった。

    しかしこれは,ごまかしである。
    知的正直を立場にするなら,もとのグラフにも内容を与えねばならない。


    グラフの右半分は,どういう内容になるか?
    「負の温度」が導かれる物理ということになる。

    誤解はないと思うが,ここで謂う「負の温度」は「零度以下の温度」ではない。
    「反世界の温度」である。

    ごまかしたのは,「反世界」の考えを採らないという立場からである。
    そして「負の温度」を採っても,まったく対称な温度理論がつくられるだけだからである。
    対称は,重複している格好なのである。