Up 画一化 作成: 2020-02-23
更新: 2020-02-23


    ひとは,自分が周りの者とは違うふうにならないよう努める。
    ひとの考え方・振る舞い方は,このようにして身につく。
    このようにして身についたものは,当たり前として,自覚されない。

      例えば, 「黙祷」。
      ひとは,これについて「何をするのか?」で困らない。
      「これは,何がどうなることか?」で困らない。

    しかし,この周りとの同化がうまくいかないタイプの者がいる。
    彼らは,「適応障害」ということになる。
    彼らは,ひとが当たり前にしている考え・振る舞いのロジックに拘ってしまう。
    ひとの当たり前は,ロジックがわからないので,彼らを息苦しくさせる。

    この息苦しさは,形而上的なものなぞではない。
    単純に,生理的なものである。
    「適応障害」と謂う所以である。
    「適応障害」は,精神障害である。
    ──ただし「障害」は, 「少数派」がこれの意味である。