樹木の冬芽は,つぎのように存在する:
1. 冬芽からは,葉・花をつけた枝 (当年枝) が成長する。
2. 当年枝の葉は,次年度に芽吹く冬芽を,葉腋に形成する。
花は,種子をつくる器官。
3. これが繰り返される。

この繰り返しは,「世代交替」 に見える。
当年枝に冬芽をつくるのは,「単為繁殖」。
花が種子づくりをするのは,「有性繁殖」。
そして当年枝は,「繁殖」 を作業し終えると,後世代のインフラとして残る。
こうして,樹木に対し強いて「個体」を見るところは,当年枝である。
当年枝1個が,個体1個。
樹木は,この個体群の棲処(すみか) ということになる。
当年枝以外は,インフラ。
実際,当年枝で 「接ぎ木」 や 「挿し木」 が成立するのは,当年枝が個体だからである。
ひとは,幹や太い枝に樹木のアイデンティティを感じる。
しかし当年枝以外は,当年枝を蟻としたときの蟻塚みたいなものである。
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