Up | 「改革を行えるのはよそ者・若者・ばか者」の意味 | 作成: 2007-05-18 更新: 2007-05-18 |
しがらみを断てるのは,よそ者・若者・ばか者である。 ここでは,これのもっと深い含意を示すとしよう。 「改革」は,現行をいじって変えることである。 現行は,複雑系である。 「複雑系」であるという意味は,何かをいじって変えることが,思いもよらないものを引き起こす可能性があるということ,特に,とんでもない破壊行為になるかも知れないということである。 地元の者は,現行を複雑系として経験している。 現行を構成している要素が互いに有機的につながっていることを感じ,あるいはそのつながりのメカニズムを知っている。 そこで,現行をいじって変えることの「破壊」的内容を,推測・推理できる。 そして,「改革」に対して慎重になる。改革派の側から言うと,保守的になる。 逆に,「改革」を行えるためには,現行があまり複雑系には見えないこと,破壊に及ぶ連鎖が見えないこと,被害ないしその大きさがわからないこと,また,被害者の痛みをひどく感じなくて済むことが,必要になる。 そしてこのような者はといえば,「よそ者・若者・ばか者」になるわけだ。
さて,「法人化=改革」は教育・研究の破壊になる。 そして,教育・研究の「改革」では,事務方は「よそ者」として改革派の一翼を担う。(「教員と事務方で考え方が違ってくる理由」) |