Up 横並びの組織化手法を用いる危険──執行部の悲劇 作成: 2007-02-05
更新: 2007-02-05


    横並びは,組織化の一つの形であり,思考停止を特徴とする。
    これに,やはり思考停止を特徴とするトップダウンが合わさるとき,思考停止が完全に支配する組織が実現する。



    無理/無茶が組織の中でまかり通っているということは,思考停止にそこが支配されているということである。 批判精神が死んでしまったということである。


    思考停止は,組織の最高に危機的な状態である。
    大学執行部は,無理/無茶を通すことをやっているうちに,思考停止の組織をつくってしまった。 彼らはそれと意識せずにこれをやってしまい,そしていまもやってしまったことを知らない。


    無理/無茶がフリーパスになった組織は,大学執行部にとってありがたいものか?
    そうではない。
    その組織では,彼らは無理/無茶を行う自動機械に化している。 無理/無茶を行うことを自らに余儀なくするものになっている。

    本当なら,他からダメ出しをされて,無理/無茶から解放される。 「突き進まずに済んでよかった」とホッとする。 ところが,ダメ出しをするところがないから,<無理/無茶をつくり・突き進む>をやり続けるしかない。

      自由主義/デモクラシー社会の政治与党が独裁的地位を望まず,健全野党を必要とするのは,これの反対が<無理/無茶をつくり・突き進むを自らに余儀なくする>であることを知っているからである。