Up 歴史の視点をもつ 作成: 2009-07-17
更新: 2009-07-17


    教員免許を教員免許にしているものは,それを認可した機関に対する社会的<信用>である。 そしてその機関も,この<信用>で保(も)っている。

    「法人化」の国立教員養成系大学は,教員免許の商品化をやり出した。 これは,<信用>という財産の食い潰し行為である。 (「遺産の食い潰し」の構造)

    その財産は,先人の遺産である。
    現前の教員養成コースを財産と見ることができるためには,歴史の視点をもてることが必要である
    逆に,歴史の視点をもたない者の目には,現前の教員養成コースは財産として映らない。 自分が勝手にいじくってかまわない対象になる。

    赤ん坊には貴重品はわからないので,これを壊しても罪はない。 邪魔だとして樹齢千年の大木を切り倒したり,遺跡を壊してしまうも,歴史の視点をもたない者がすることであれば,罪を問えない。
    教員免許商法に飛びつくいまの国立教員養成系大学は,これと似たものになっている。