Up 情報開示 (disclosure) 作成: 2006-01-15
更新: 2006-01-16


    「情報開示 (disclosure)」は,従来型無責任組織を改める装置として「説明責任 (accountability)」「規則遵守 (compliance)」と組をなす。(§ 従来型無責任組織改変の装置)

    岩見沢校の本館工事は,従来型無責任組織の中で起こった。
    この組織には,「説明責任・規則遵守・情報開示」の文化がなかった。あるのは,独り善がりと無責任が表裏をなすひじょうにローカルな文化。
    そこで,「説明責任・規則遵守・情報開示」を誰かが教える必要があり,そして Justice がこの役回りを進んで取った。

    Justice のこの役回りは,詰まるところ「情報開示」ということになる。

    執行部は Justice 立ち上げに,最初ひじょうに戸惑った。しかし,依然好ましくは思っていないにせよ,いまはすっかり馴れてしまっているだろう。組織風土の改革は,このようなことの積み上げで進む。


    情報開示は,特に,「陰謀の抑制」をイメージさせるという形で組織員に安心感を与える。

    1995.2 から1999.1 まで岩見沢校主事を務めたA氏は,在任中ほぼ1週間に1本 (それ以上?) の頻度で,主事通信を全教員に配布していた。いろいろしゃべってしまうみたいに受け取られたのか,全学執行部には評判がよくなかったようであり,また岩見沢校の中でも一部にそのように受け取られることもあったようだが,A氏のやり方はまったく正しい。──ちなみに,A氏以降,主事,副学長を通じて,全教員宛て発信はパッタリ止んだ。
    日本の首相も,毎日国民に話すのが慣わしとなっている。メルマガも週に1回発行,ホームページでも情報発信と,コミュニケーションに精を出す。このスタイルは今後だれが元首になっても続くだろう。