Up 「平均気温の変化」 作成: 2021-12-13
更新: 2021-12-13


    「地球の平均気温」は,定義はできるが,求められないというものである。
    そしてそもそも,求めてもしょうがないものである。
    欲しい情報は,「地球の平均気温」ではなくて「地球の平均気温の変化」である。


    「地球の平均気温の変化」──「時期 T0 から時期 T1 の間の,地球の平均気温の変化 」──は,つぎのように求める:
    1. 各測候所Pに対し,つぎの二つを計算する:
        時期 T0 の平均気温 t0
        時期 T1 の平均気温 t1
      そして tP = t1 − t0 を「Pにおける<T0 から T1 までの間の平均気温の変化>」とする。
    2. tP の平均を「T0 から T1 までの間の地球の平均気温の変化」と称する。


    マスコミや学者が言っている「地球の平均気温が上がった/下がった」は,このようなものである。
    「平均気温が上がった/下がった」は,地球ではなく,いくつかの測候所だということを,しかと認識せよ。


    測候所は,(1) 気温を正しく計測でき,かつ (2) 施設を管理できる場所に置かれる。
    条件 (1) は,風通しがよいということであり,これを満たす地勢は,風を遮るもののない平地である。
    条件 (2) は,ひとの活動領域の中ということである。

    測候所を山の中に設けるのは,意味がない。
    風が通らないからである。
    そこで計測されるのは,草木の茂みの中の気温──極々局地的な気温──である。

    地球は地表の 70.8 % が海であるから,「地球の平均気温の変化」は海上の気温の変化が計算に入ってなければ意味がない。
    しかし,海上に測候所を設置・運用することは,できることではない。

    「平均気温が上がった/下がった」は,ひどく偏っていてそして限られた場所の出来事である。
    このことを,しかと認識せよ。


    「地球温暖化」の信憑性は,この程度のものである。

    自分のことをよく見せたいのは,人情である。
    学者も同じで,自分のやっていることをよく見せたい。
    そこで,自分の仕事の貧弱に見えるところは,隠蔽する。
    しかしこれでは足りなくて,統計を作為し,牽強付会し,成果を誇張する。
    実際,今日の学術界は,これをしないと研究費を獲れない──業績をつくれない──システムになっている。

    「学者」をやったことのある者は,「そんなもんだ」を知っているので,学者の言うことに対しては適当に眉に唾をすることができる。
    しかし大衆は,騙される一方になる。
    本論考は,しばしば学者の等身大に言及するが,それは少しは「教育」のことを思うからである。