Up 高校地学の「コリオリの力」 作成: 2022-10-16
更新: 2022-10-16


    高校では「コリオリの力」がつぎのように教えられる:
     「 北半球ではつねにその運動の向きを右向きに (南半球では左向きに) 転向させようとする力」

    そしてこれを真に受けた者は,つぎの類のフィクションを拡散する:
     「 台風は反時計回りに渦を巻いている。これは「コリオリの力」という力が作用しているため。」


    「コリオリ力」は,気象学が唱えているようなものではない。
    上に引用した教材の図は,正しくはつぎのようになる:

    この図では回転台に固定カメラを設置しているが,これは気象学が「コリオリ力」について唱えるもう一つの嘘「見かけの力」を却けるためである。


    気象学は,学校教育で「コリオリ力」を
    1. 「見かけの力」
    2. 「運動に直角に作用する力」
    と教えるが,これは2つとも嘘である。
    教える側は「知らぬが仏」というわけだが,権威を笠に着て嘘を教えているわけであり,犯罪的であることに変わりはない。


    ここであなたは,つぎのように思ったかも知れない:
      生徒もまあ,この内容でよく混乱しないものだ!
    事実はこうである:
      生徒は混乱に慣れている。

    実際,嘘を教えていることでは,どの教科も同罪である。
    生徒は,これまでの学校授業の経験から,混乱に慣れることを身につけてきた。
    その身につけたものは,what・why を問わないという習性である。
    彼らは,how で乗り切ろうとする。

    そしてこの学校教育の賜が,現前の大衆というわけである。