Up ロジック/科学に立つ 作成: 2021-12-27
更新: 2021-12-27


    ひとは,わからないことに出遭うと,わかっている者を求めようとする。
    しかし,わかっているふりをする者は,いろいろである。
    ひとはこの場合,多数派になっている者を択ぶ。
    「寄らば大樹の陰」というわけである。

    こうして,ひとはいつも,わかっているふりをする者に騙される。


    騙されるのは,わかっている者がいると思っているからである。
    わかっている者はいない。
    いるのは,自分の意見・臆見を述べる者たちである。
    彼らは,信じて従うべきものではなく,ヒントとして留めるべきものである。
    騙されたくなければ,結局自分で考えねばならない。

    考えるとは,科学するということである。
    それが直ちには無理なら,<ロジック/科学に立つ>を構えとすべし。


    「<ロジック/科学に立つ>を構えとすべし」が自分に向けられるとき,あなたは途方も無いことを言われていると思うだろうか?
    しかし,学校教育はこれを教えていることになっているのである。
    「<ロジック/科学に立つ>を構えとすべし」があなたにとって途方も無いことばであるならば,学校教育の無能を恨むべし。
    その学校教育は,おそらく「問題解決」とか「リテラシー」を教育目標と思っていたのだろう。