Up 画像の視直径スケールを求める 作成: 2023-09-28
更新: 2023-09-30


    カメラの原理は,射影である。
    射影方式は,基本的につぎの3つになる:
    1. 正射影
    2. 中心射影
    3. 等距離射影 (等角→等長)

    それぞれどのような射影方法なのかを示すために,つぎの赤い円の射影を例にする:

    これの正射影,中心射影,等距離射影は:

    この図は,つぎのことを示す:
    1. 正射影は,縮尺が中心部で大きく,周辺部で小さい
    2. 中心射影は,縮尺が中心部で小さく,周辺部で大きい
    3. 等距離射影は,縮尺が画像全体で同じ

    逆に,これを使えば,自分の使用しているカメラの射影方式がわかることになる。
    無限遠撮影画像の「中心部と周辺部の縮尺の違い様」を調べるわけである。
    その調べる方法は,画角を求めるときに行った「画像と地図のつき合わせ」。

幌尻岳をファインダー (液晶パネル) の中心に置いて,無限遠撮影。
撮影画像の左半分を使う。
幌尻岳とチロロ岳の間の視直径が 10度
画像で,幌尻岳とチロロ岳の間の距離を等倍したのが,赤目盛り。
画像と地図の照合によって得られる実際の視直径が,緑目盛り。

    見ての通り,わたしのデジカメ RICOH GXR+S10 KIT (2009年製) の場合は,縮尺が「中心部で小さく周辺部で大きい」。 よって,中心射影に近いということになる。