Up 「超広角撮影の射影方式」とは何か 作成: 2022-11-23
更新: 2022-11-24


    地平線の上──「天」──を観る。
    天を,無限半径の球──「半天球」──と考える。
    そして,半天球を観ることを,自分が中心の半球面E (半径任意) に射影していることと考える。

    半天球を撮影するとは,Eを地平面に射影することである:

    射影方法は,考えるだけなら,色々考えられる。
    簡単な数式に表現できる射影方法としては,正射影,立体射影,等立体角射影,等距離射影が挙がる。( パースフリークス「魚眼レンズ」)


    誤解しやすが,これは「超広角レンズの射影方式には,正射影,立体射影,等立体角射影,等距離射影がある」ではない
    超広角レンズを製品化するときは,等距離射影を採用することになる。

    等距離射影は,Eの経線上の等距離を保存する射影方式である。
    目に見える半天球を最も自然に写す射影方式は,これになる。
    したがって,実用的な射影方式は等距離射影ということになり,超広角レンズ製品の採用するところとなるのである。

      そしてそもそも,射影方式の数式が単純なことは,この方式の超広角レンズの実現が簡単ということではない。


    等距離射影
    RP-VC1 (Entaniya) の等距離射影