Up 日本の冬の寒波襲来のメカニズム 作成: 2023-01-25
更新: 2023-01-31


北緯50度以北圏の鉛直対流

    日本の冬の寒波の程度は,つぎがこれの指標になる:
      《500hPa 天気図の −30° 等温線が,日本列島にどのくらいかぶるか》

    この −30° 等温線は,5400m等高線とだいたい重なる。
    よって,−30° 等温線の移動は,5400m等高線の移動に表される。
    5400m 等高線の移動は,5100m 等高線の移動に連動している。
    5100m 等高線の移動は何かといえば,この等高線が囲んでいる大きな低気圧の移動である。
    そしてこの低気圧は,大きな上昇気流の渦柱──「A」と呼んでおく──の断面である。

    以上をまとめると,つぎのようになる:
       上昇気流の渦柱Aが日本の方に傾斜/接近すると,これは北の寒気を日本に寄せてくるので,日本は「寒波襲来」になる。
    逆に日本から離れると,日本は寒波から脱ける。


    500 hPa 面 天気図 (AUXN 500 hPa), 2023-01-11〜30
      寒波の山は,28日。
青線が,−30° 等温線
(画像クリックで,拡大表示)
11日
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