Up 風は等圧線に沿って流れる 作成: 2022-12-15
更新: 2022-12-16


    風は,空気の濃いところが流れの障碍になる。
    (「濃い」は, 「固い」ということである。)
    風は,これをよけるように流れる。
    高気圧は,空気の濃いところである。
    よって,風は高気圧の等圧線に沿って流れることになる。

    風は,空気の薄いところへ流れる。
    空気の薄いところへ風が四方八方から流れ込むとき,その流れは渦の形をとって安定する。
    低気圧は,空気の薄いところである。
    よって,風は低気圧の等圧線に沿って流れることになる。

    以上合わせて,風は等圧線に沿って流れる。


2022-12-14 21:00 JST
気象庁 地上天気図
earth.nullschool.net


    現実の風の流れは,きっちり「等圧線に沿って流れる」ではない。
    実際,風の流れは,つぎが要点である:
      《空気は,押し合いへし合いしている》
    現実の風は,この<押し合いへし合い>の均衡状態である。

    気象学は,これをわかっていない。
    気象学は,風を<閉じた空気塊の運動>に見立てて,<閉じた空気塊の運動>の理屈を物理学の力学にさがす。
    そして物理学の力学から間違って引いてきたものが,「コリオリ力」とか「角運動量」というわけである。
    そしてきっちり,この概念の適用を間違うというわけである。