Up | 大衆は密告する | 作成: 2021-07-04 更新: 2021-07-04 |
推論は,推理──理を推す──である。 推理なので,未来の予見になる。 本テクストで「ユ二フォーム」を書いた翌日(!) に,つぎの報道があった:
「密告サイト」 大衆であることは,正義に洗脳されていることである。 正義は,反正義をヘイトする。 大衆は,反正義をヘイトする。 ひとは「ヘイト」のことばを「差別」と混同して用いる。 二つはまったく別のことである。 「ヘイト」は,「おまえみたいのはこの世から無くなれ」である。 「差別」は,これではない。 実際「女性差別」は,「女性なんかこの世から無くなれ」ではない。 「ヘイト」は,「おまえみたいのはこの世から無くなれ」であるから,「殺戮」がこれの実践形態になる。 「虫」をヘイトする者は,殺虫剤を用いる。 「菌」をヘイトする者は,除菌剤を用いる。 これは「殺戮」を実行しているわけである。 自由は,非正義である。 大衆にとって,非正義は反正義である。 こうして大衆は,自由をヘイトし殺戮したいと思う者である。 ただし,殺戮は自分では行いたくない。 そこで,殺戮機関に殺戮対象を教える。 この行為──「密告」──は,「この世から無くすべきものを,無くす」に貢献する行為であるから,良心の呵責のようなものはまったくない。 しかも,密告したら褒美がもらえる。 上のグルメサイトの場合だと,「アンケートに答えてポイントゲット」みたいなことになるわけである。 よくよく認識すべし。 密告の恐怖体制は,現実のものである |