Up 「現行/教科書」の意味 作成: 2013-08-01
更新: 2013-08-01


    学校教員は,現行/教科書に従って,授業している。
    この学校教員は,自分がいまやっているのと違う授業の形を課題に示されると,「教科書はこうなっている」「教科書の内容を消化するのに目一杯で,まったく余裕がない」で応じる。

    教科書の内容を消化するので目一杯で,まったく余裕がない」は,本当である。
    実際,現行/教科書は,「内容を消化するのに目一杯で,まったく余裕がない」状態に学校教員がなるように,つくられる。

    このようにつくるのは,どうしてか?
    教員に余裕をもたせたり自由裁量を大きくすることは,教員が授業で下手をする/下手をさせられる部分を大きくすることだからである。 この結果は,生徒の「学力低下」である。
    また,生徒にとっての「先生の当たり外れ」の問題を大きくすることである。

    現行/教科書は,教員が行う授業をできるだけ高水準に均一化し統制することが,機能/役割である。
    そして,いろいろな教員がいる状況では,「内容を消化するのに目一杯で,まったく余裕がない」状態に学校教員をおくことが,「できるだけ高水準に均一化し統制する」のいちばん確実な方法ということになるわけである。