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松浦誠 (1988), p.284
分布は北海道の平地から低山地に普通であるが、1000メートルを越える高山地帯ではシロオビホウナガスズメバチのほうが圧倒的に多くなる。
本州からも一例のみ記録がある。
体は黒色で斑紋は白色。
シロオビホウナガスズメバチに酷似する。
体長は女王バチ 16〜18ミリ、働きバチ 11〜14ミリ、オス 13〜17ミリ。
営巣場所は木の枝、薮、軒下、樹洞、壁間など。
巣は提灯状で、外被は灰色のシート型。
巣盤数は3〜4、育房数は 300〜2000。
六月に女王パチが巣を創設し、働きパチは七月より羽化し、九月には 50〜150 となる。
オス、新女王とも八〜九月に羽化する。
幼虫の餌はハエ、アブ、ガなどの成虫が多い。
攻撃性、威嚇性はそれほど強くない。
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- 引用文献
- 松浦誠 (1988) :『スズメバチはなぜ刺すか』, 北海道大学図書刊行会, 1988.
- 松浦誠・大滝倫子・佐々木真爾 (2005) :『蜂刺されの予防と治療──刺す蜂の種類・生態・駆除、蜂刺され対策と医療』, 林業・木材製造業労働災害防止協会, 2005.
- 参考サイト
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