Up 統一フォームシラバス強制における本末転倒 作成: 2007-08-31
更新: 2007-09-02


    「法人化」の国立大学は,ウェブベースのシラバスの実現を,「大学評価」で課される宿題の一つとして受け取った。
    ウェブベースのシラバスの実現自体に,問題はない。
    しかし,国立大学は,ここで官僚主義的な本末転倒に進む。( 官僚主義)

    すなわち,彼らは,彼らの目に美しい「統一フォームのシラバス」を評価委員会に見せることを,最も大事なことと考える (ようになってしまった)。(『シラバスの点検・修正に関する依頼 (教員用)』(教育研究委員会, 2007-07-25))
    そして,教員に対して統一フォームのシラバスの強制 (シラバスの検閲) をやりだした。


    「ウェブベースのシラバス」の意義の中には,「多様で融通の利くシラバスが実現可能」がある。 ( シラバスがウェブベースであることの意味)
    統一フォームの強制は,この意義においてナンセンスである。
    実際,統一フォームの強制を主張している者は,紙ベースの従来型シラバスの感覚をそのまま持ち続けていることになる。

      まさか,ウェブのシラバスページを全部プリントアウトして「大学評価」に提出,というのではないでしょうね?
      そのために,統一フォームの強制をしているのだとしたら,当然,許し難いことである。