Up | 国立大学の内職が褒められる時世/一時 | 作成: 2006-09-04 更新: 2006-09-04 |
以上の「内職」では,セーフのものとかなりアウトに近いものが混じっている。 「内職」がアウトになるのは,大学の教職員が勤務時間内に労働する場合 (勤務規定違反) や,学生が校時に労働する場合 (学習権侵害) である。 国立大学の教職員が内職するためには,休暇日をとってこれにあてねばならない。 この記事の中に
収益を独自の判断で学生や研究のため使えるようになった。」 「国立大学法人化」と「民営化」の区別を曖昧にして,「内職」に係わる職務規定の問題をムード的に忽せにすると,たちまちモラルハザードに陥る。 本来,国立大学に投入する国費の額は,「職務に専念させる」ことのできる額として決められる。 ところが,法人化プログラムでは,「職務専念」のできない額に定めて,内職を奨励する。 まことに不思議なことに,例えば年100万円の利益を生むのに500万円のコストがかかる内職に対し,「国に500万円の損害」という見方が起こらないのだ。逆に,この内職が褒められる。 ──異常な心理状況だが,集団心理とはだいたいこのようなものだ (Cf. バブル期の狂奔) |