Up | CAP制は,己の点取り主義に向けよ | 作成: 2006-09-03 更新: 2006-09-03 |
(2) この内容を実現する作業の進捗状況を報告する 「中期計画・中期目標」では書き方に定型があり,点数をもらうための必須項目がある。 この結果,「中期計画・中期目標」の基調は,どの大学も同じになる。言い換えると,横並びが実現される。 必須項目の完備は,単純計算の上であれ実際であれ,労働量の爆発になる。 ──以下に,必須項目のうちから「教員の労働量爆発」につながるものを拾い上げてみる:
これらが,いままでの教育・研究の本務と雑用の内容に加えられる。 しかし教員は,いままで余裕でやってきているわけではない。たいていの教員は,仕事に時間・体力を目一杯使ってきている。 すなわちこれは「油と教員は絞るほど出る」の政策。 どうしてこんな無茶苦茶を出してこれるのか? これは,「教員には裁量労働制」「教員の兼職・兼業を柔軟に認める」の悪用。 「1日8時間労働」のところでは,出て来ようがない。 これを課された方は,対応するにしても,テキトーに対応することになる。 実際,まともに対応したら,本業を放ったらかすことになる。──これは本末転倒。 上のリストの中に「CAP制」のことばがあるが,これは単位数主義の学生に対し
と叱るものだ。 しかし,「大学評価」で点数主義に陥っている大学は,学生に対して「CAP制」を言える立場ではない。 「CAP制」のことばは先ず己に向けよ,ということになる:
ちなみに,上のリストの中には「学生の課外活動促進を制度的に行う」があるが,昔なら
あれこれ他のことに手を出す余裕/権利が,おまえにあるか!」 があった。いまの時勢ではこれは暴論にされてしまうが,すこし経てばこれが正論として受け取られるようになる。(「愚が繰り返される理由」) 同様に,すこし経てばつぎが正論になる:
あれこれ他のことに手を出す余裕/権利が,おまえにあるか!」」 |