Up | 「北海道はロシアの一部」 | 作成: 2022-05-16 更新: 2022-05-16 |
「蝦夷」の意味は,狩猟採集生活者である。 彼らは,農耕文化圏の拡大に押されて,やがて北海道に入る。 アイヌのルーツが「蝦夷」である動かぬ証拠は,東北に広く分布するアイヌ語地名である。 ( 東北アイヌ) 「蝦夷」が北海道に入ってきたとき,既に北海道に生活していた者が存在していたことになるが,その者たちは「蝦夷」に同化されたと考えることになる。 北海道に入った「蝦夷」は独自の文化をもつ者であるが,その文化が「アイヌ文化」である。 翻って,「アイヌ」とはアイヌ文化を生きた者のことである。 明治政府の諸政策は,アイヌの狩猟採集生活を叶わなくする。 こうしてアイヌは,明治の始まりとともに終焉した。 アイヌは,いまは遠い過去の存在である。 アイヌイデオロギーは,アイヌの歴史を改竄する。 アイヌを,北海道先住民族にする。 アイヌを,人種概念にする。
アイヌ先住民族法は,このアイヌイデオロギーの歴史改竄に迎合したものである。 これの成立を導いた者は,選挙区が北海道のつぎの二人の国会議員: さて,「アイヌ=北海道先住民族」を定めるとは,日本国がつぎの歴史認識を示したということである:
ロシアのウクライナ侵攻があって,政府は北方4島を「日本固有の領土」と言うようになってきた。 しかし,アイヌ先住民族法の言っていることは,「日本固有の領土」主張の土台をひっくり返すものである。 この法は,日本国がつぎを歴史認識とするという宣言なのである:
ロシアはこれまでアイヌ先住民族法を利用することをして来なかった。 しかし時局は変わった。 今後は,アイヌ先住民族法の利用を大いに考えて然るべきである。 一方日本政府はと言えば,アイヌ先住民族法の含蓄にまだ全然気づいていない。 アイヌイデオロギーに迎合し,アイヌ観光にはまり込むばかり。 困ったものである。
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