Up なわばりカラスとキタキツネの関係 作成: 2021-02-25
更新: 2021-02-25


    カラスが他の者に対して攻撃的になるのは,「この状況でその者は害である」と認識している場合である。
    「この状況でその者は」が,肝心である。
    無用に攻撃的になることは,無い。

      例
    • 繁殖 (営巣・巣外教育) 期間中のカラスは,人に対し攻撃的になる。
      繁殖期のほかは,カラスは人に対し攻撃的でない。
    • なわばりをもつカラスは,自分のなわばりに侵入するよそ者カラスに対しては,繁殖期はもちろんのこと,そのほかの時もだいたい攻撃的である。
    • ボソは,繁殖期を除けば,自分のなわばりにブトが入ってくるのを当然にしている。,


    先日,ボソブトが一緒になってキタキツネを激しく威嚇するのを観察した。
    そこでこの意味を考えてみた。

    キタキツネは,冬に向かう頃から,うちの庭に姿を現すようになる。
    冬の最中は,毎日姿を現す。
    餌が乏しくなる時節は,餌をさがす場所を拡げるというわけである。

    ボソとブトが一緒になって激しく威嚇したのは,そんなキタキツネである。
    彼らにとって,そんなキタキツネはどんな<害>なのか?

    推察されるのは:
      「そんなキタキツネは,彼らの貯食を頂戴してしまう。
       よって,彼らにとって<害>である。」
    これも数日前のことだが,枯れ葉を敷いているその下をキタキツネが掘り出している跡を見ている。
    そこは,ボソが貯食したらしい所である。


    このように推理するのは,キタキツネについて既につぎの観察をしているからである:
      2022年3月の観察から