Up おわりに 作成: 2011-01-03
更新: 2011-01-03


    「「数と量」の数学」のシリーズとして,これまでに
    1. 『いろいろな数がつくられるしくみ』
    2. 『「数とは何か?」への答え』
    3. 『四元数』
    を作成してきましたが,本テクスト
    1. 『「量」の数学』
    がこれらに加わり,そして準備中の
    1. 『「数と量」と線型代数の近接関係について』
    が加わると,「数と量」の数学を内容的にだいたいカバーすることになります。

    学校数学で「数と量」の授業設計をする場合,本来これらが主題研究の内容になるわけです。 この内容の大部であることを見るとき,授業づくりの生半可なことでないことが痛感されてきます。

    しかも,学校数学の「数と量」は,数学の「数と量」とは別物になっています。 よって授業づくりでは,この二つの間に折り合いをつけるという作業が,さらに必要になってきます。

    学校数学の「数と量」が数学の「数と量」とは別物であることについては,これまでつぎのシリーズで論じてきています:
    1. 『数は量の比──「数は量の抽象」ではない』
    2. 『量とは何か?──学校数学の「量」と数学の「量」』
    3. 『「かけ算の順序」の数学』
    上述の4テクストと併せて,これらにも目を通してみてください。