- 「悪人」
- 「悪人」=「<善人=愚かな人々>ではない者」
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Saṃyutta-nikāya, Sagātha vagga, 1.1.10
一 傍らに立って、かの神は、次の詩句を以て、尊師に呼びかけた。
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森に住み、心静まり、清浄な行者たちは、日に一食を取るだけであるが、その顔色はどうしてあのように明朗なのであるか?」
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二 〔尊師いわく、──〕
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かれらは、過ぎ去ったことを思い出して悲しむこともないし、未来のことにあくせくするとともなく、ただ現在のことだけで暮らしている。
それだから、顔色が明朗なのである。
ところが愚かな人々は、未来のことにあくせくし、過去のことを思い出して悲しみ、そのために、萎れているのである。
──刈られた緑の葦のように。」
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- 「悪人正機」
引用文献
- 中村元 (1986) : 中村元[訳]『ブッダ 神々との対話 (Saṃyutta-nikāya, Sagātha vagga 1〜3)』, 岩波書店 1986
- 参考Webサイト
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